明治村へ行って来ました!わが家からは日帰りで行ける距離の場所に
ありますが、一度ゆっくり見て回ってみたいと思いながら、なかなか行け
ませんでした。やっとじっくり1日かけて見学してきました。
(以前、昔勤めていた会社の同僚の結婚式で行ったことがあるのですが、
じっくり見れなくてもう一度見てみたいと思っていました。敷地内の教会
で結婚式も挙げることができます。とっても素敵でした。)
明治村とは近代日本の基盤を築いた時代(明治時代)の貴重な建物を
いろんな地域から集めて移築、博物館としていろいろ見学して回ること
が出来る場所です。



敷地内はかなり広くて村のようになっていて1丁目~5丁目エリアまであ
ります。1日で全部見て回りきれないくらいです。国の重要文化財10件
と愛知県の有形文化財に指定された建造物1件があり、貴重な建物が
あり、結構見応えがあります。
敷地が広いので、敷地内に周遊バス、SL、市電等が作られており、フリー
切符を買うと1日何度でも乗車できます。
SLにも乗れますよ~(短いですけど)



SLの方向転換作業中。カメラ小僧とキッズに大人気。
とりあえずバスに乗って一番行きたかったエリアへGO!



一番行きたかったエリア到着。何が一番じっくり見学したかったかと言うと。。。
これです。↓



明治時代の建物じゃないんですが 笑)
20世紀建築界の巨匠、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計
された帝国ホテルの中央玄関を移築したものです。
こんな素晴らしいものがあるのです。
思えば建築にちょっとばかし興味を持ったのはいつか偶然本で見た「落水荘」
(カウフマン邸)。これを見た時、かなり衝撃を覚えました。何も分からない素人
目にも自然を取り込んで一体化している建物のダイナミックな構成が伝わって
きました。いつ見てもついつい引き込まれてしまう魅力のある作品です。
そして日本でもいくつか作品を残していますよね。その一つが帝国ホテルです。
さて帝国ホテル外観。やっぱりここだけ圧倒的な世界観があります。
ちょっとバリ風な感じにも見えました。(マヤ・アステカ文明を思わせるディテール
だそうです。。。)大谷石を加工したデザインで、エントランス全体全て細かい所
までデザインされていて凝った装飾がなされています。
エントランス内部。全ての空間に計算されたディティールを感じます。



柱一つとっても緻密な意匠です。木漏れ日のような照明使いが美しい。






建物を構成している幾何学模様。









窓に施されたステンドガラス。デザインが少しづつ違います。でも左右対称形になっ
ています。






そしてエントランスを入るとまず印象として「天井が低い」ということだと思います。
これはライトの提唱した「有機的建築」の空間構成の手法です。



天井が低くて・・・そして吹き抜け。連続性と解放感のある空間構成になっています。



水平方向を強調している空間。空間に広がりを感じます。この手法、実はわが家に
も取り入れられています。実は一般的な高さより天井が低く目に設計されています。
そして天井を板貼りにすることにより、より水平方向と奥行きに広がりを感じる空間
構成にしています。しかも土地が台形なので遠近法も効いています。
その奥に吹き抜けがあると尚ダイナミックになるんですが、残念ながら諸事情でわが
家には吹き抜けはありません。笑)
一般常識では天井が高い方が(吹き抜けなど作る方が)広く感じると思うかもしれま
せん。私も最初そう思っていました。でも水平を強調する方がより空間に広がりを感じ
るのです。
実際わが家はリビングも特別広くはありません。でも初めて来る人は「すごく広く感じ
る」と言ってくれます。平面図から立体を想像するのは難しいですが、そういった空間
構成はすごく大切な要素だと思っています。
話が脱線しましたが、明治村、なかなかおもしろかったです。休憩する場所や飲食店
も結構あってのんびりできて良かったです。かき氷がおいしかった。笑)
最後に。。。私の一番すきな照明。



タリアセン。フランク・ロイド・ライトの世界観がぎゅっと凝縮されている気がします。
(わが家にはありませんけどね。。。)
しかしライトの私生活ははちゃめちゃ。天才ってこんな感じですかね。笑)

*今日も読んでいただきありがとうございます。